全身の健康に影響する噛み合わせ
顎は簡単にいうと頭にぶら下がっており、顎のずれが頭や首の骨、背骨、腰の骨のずれにつながって体のバランスが崩れてしまっている方も多くなっています。
皆さんの中で顎がだるいとか、肩が凝る、耳鳴りや目まいがする、腰痛が治らない、頭痛がする、不眠症である、姿勢がおかしくなったなど日常生活に支障を来している方はいないでしょうか?
このような様々なお悩みをお持ちで、耳鼻科や整形外科などに通院される方が多いと思われますが、あまり改善しないとか原因の分からない場合、上下の顎の関係やずれ、悪い噛み合わせの改善が必要になる場合があります。
顎関節症
いわゆる顎関節症といわれる症状も、このような顎のズレや噛み合わせの悪さから顎関節の筋肉や靭帯に負担がかかり、一つの局所の症状として発症する場合があると考えられています。
また、顎関節症は外傷、歯ぎしり、くいしばり、ストレス等の様々な因子も発症に関与すると云われておりますが、原因不明のものも数多くあります。
顎関節症は一般的に初期症状として口を開閉する時、顎の関節の靭帯部分(顎関節円板)で音(関節雑音)がするといったことから始まる場合が多いのですが、そのまま急激に症状が進行する方は少ないようです。
しかし比較的僅かとも思える噛み合わせの悪さや、左右のバランスの悪さが原因で靭帯が次第に損傷し、やがて口が開かなくなったり、ひどい痛みを伴ったりするといったように症状が進行する場合も見られます。
矯正歯科治療との一貫治療による改善
上記で挙げたような症状を訴え、全身随伴症状を有している方は一般的に成人女性に多く見られます。
当医院ではその改善のために一般的諸検査だけでなく、顎関節4分割画像や断層(CT)画像を撮影するパノラマ・断層撮影X線診断装置、顎運動記録解析装置(シロナソ アナライジング システム)、足圧分布測定システム(フットビュー クリニック)などによる精密な検査データを基に診断し、理学療法と共に下顎位是正装置を用いた治療を行った後、更に矯正歯科治療を行うという一環の治療を行っています。